現在、そして今後も計り知れない爪痕を残すであろう、新型コロナウィルスの影響。
欧州圏内でもその影響が凄まじいとされているイタリア。そのトスカーナ州に活動の拠点を置くBalletto di Siena/シエナ・バレエ団も、イタリア政府の外出自粛の方針に従い先月上旬より活動を停止している。ダンサーはコンディションを保つために欠かさず行う毎日のレッスンを自宅でしながら、「Resta a Casa!」、家にいよう!と呼び掛かける。
シエナ・バレエ団のメンバーは昨年、2019年8月に愛知県豊橋市にて公演された「日伊共同企画 ドン★キホーテ」の主要キャストとして来日し、将来有望な若手日本人ダンサー達と共演を果たした。全キャストが揃った一週間という短い期間で、全幕バレエをまとめ上げた今企画の芸術監督マルコ・バッティ氏(Balletto di Siena芸術監督、トスカーナ州立バレエ学校校長)の手腕、また現地ダンサーとの温かい雰囲気の中での公演が、記憶にまだ新しい。
日伊共同バレエ制作「ドン★キホーテ」第3幕より
©杉原一馬(和光写真)
既に多くの媒体が報じている通り、現在、イタリアをはじめとする欧州の国々では各国政府からの外出自粛要請の通達が出されている。イタリアに例を挙げれば、ジョギングなどのスポーツ活動の禁止(住戸周辺の散歩は認められる)、野外での娯楽やレクリエーションの禁止、公園や遊技場などへの立ち入りも禁止されている。生活に不便と感じるイタリアであるが、ダンサーは休んでばかりはいられない。自身の芸術性と高めるため、ダンサーとしての体を保つため、日々できることを探し、励んでいる。
日伊共同バレエ制作「ドン★キホーテ」終演後。
©杉原一馬(和光写真)
イタリア、現地からのメッセージをご覧ください。
(日本人ダンサーのメッセージはビデオ内、1分49秒、2分36秒、5分21秒)
Youtubeへのリンク:https://www.youtube.com/watch?v=dtw-SeSf0AM&feature=youtu.be
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