「イタリアで生まれ、フランスで花開き、ロシアで成熟した」といわれるバレエ。有名なバレエ作品「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」が生まれたのもロシアです。19世紀のロシアで皇帝に寵愛されたプリマ・バレリーナがいました。彼女の名前は「マチルダ・クシュシンスカ」。バレエの国ロシアで201万人を熱狂した話題作が2018年12月8日(土)より日本で公開されます。
バレエ・ファンにとってのマチルダ・クシュシンスカは、ロシア人として初めてポワントで「フェッテ・アン・トゥール・ナン(バレリーナのステップの中でも高度で華々しいされている技術)」を32回まわったバレリーナとして知られているかもしれません。バレエ史上、最も重要な振付家マリウス・プティパの「フローラの目覚め」といった作品の初演を踊ったのも彼女でした。彼女はそんな輝かしい業績をたたえられ、1895年には「プリマ・バレリーナ・アッソルータ」というプリマの中でも最高位の称号を与えらました。
そんな彼女の華々しいキャリアの影には皇帝一家と深くかかわりがあったからだ、とするバレエ研究家もいます。実は彼女はロマノフ王朝第14代目で最後のロシア皇帝であるニコライ二世の、皇太子時代の愛人でした。
映画「マチルダ 禁断の恋」ではそんなクシュシンスカとニコライ2世の禁断の愛を描きます。作品をめぐり、ロシアでは皇帝の名誉を傷つけるとして賛否両論が飛び交い、上演する映画館の放火を警告するキリスト教過激組織も登場したとか…。そこまで話題になるその映画の内容とは刺激が強い作品なのかもしれません…。
映画では実際のロケ地としてエカテリーナ宮殿やマリンスキー劇場、ボリショイ劇などが登場します。またマリンスキー・バレエ団の美しい映像も流れ、映像美にも注目が集まっています
映画「マチルダ 禁断の恋」のオフィシャルサイトはこちら。
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