ロレーヌ国立バレエ団が9月に来日公演

芸術大国フランス、ロレーヌ国立バレエ団が3つの作品、「DEVOTED / 振付:セシリア・ベンゴレア&フランソワ・シェニョー(初演2015年)」、「STEPTEXT / 振付:ウィリアム・フォーサイス(初演1985年)」、「SOUNDDANCE / 振付:マース・カニンガム(初演1973年)」を引き下げて来日する。

STEPTEXT©Arno Paul


 フランスの「バレエ」と聞けば、クラシック・チュチュ(バレエの衣装の一つ。ピンと張られたスカートが特徴的)を着た優美なバレリーナの姿を思い浮かべるかもしれない。だがもちろんフランスのバレエの魅力はそれだけでは、当然無い。

 実は今、世界のバレエ界では、クラシックバレエだけではなく、「コンテンポラリー・ダンス」の存在がとても大きい。コンテンポラリーダンスとは、クラシック・バレエとモダン・ダンスの要素を併せ持ち、振付演出家のより自由な表現が可能なダンス・スタイルだ。

 DEVOTED©Arno Paul


 フランスはコンテンポラリー・ダンスが発達している国の一つで、例えばパリ・オペラ座の来シーズン(2018/2019)のレパートリー(上演演目)を眺めても同ダンス作品は半分以上上演される。今やバレエ芸術を語るうえでコンテンポラリー・ダンスの存在は欠かせないのだ。フランスでは特に地方のバレエ団がコンテンポラリー・ダンスの上演に力を入れていて、ナンシーを拠点に活動する「ロレーヌ国立バレエ団」もその一つ。

 コンテンポラリー・ダンスはバレエの様に物語の筋を追う作品も存在するが、多くの場合、物語の筋を追う事だけに焦点を当てず、作品音楽や世界観をダンサー、時にはITテクノロジーをも使って表現される。バレエ寄りの作品もあれば、もっと自由な表現を追求した作品も存在する。今回来日公演で上演される3作品は、コンテンポラリー・ダンスというジャンルが生まれた1970~1980年代、その少し前の「モダン・ダンス」の世界観、また現在作品を見比べられるプログラムとなっている。

※参考映像「STEPTEXT」振付:ウィリアム・フォーサイス

 

 ダンサーの体の動きだけでなく、クラシックバレエとは一味違う舞台美術や衣装に注目して公演を鑑賞するのも面白いだろう。

SOUNDDANCE©LaurentPhilippe


【神奈川公演】

日時:2018年9月16日(日)15:00開演

        17日(月)15:00開演

場所:神奈川芸術劇場  

チケット:S席6,000円、A席5,000円、U24席3,000円、

                 高校生以下1,000円、シルバー割引5,550円

問合せ:DDDチケットセンター TEL.045-453-5080 

    http://www.kaat.jp/d/lorraine


【京都公演】

日時:2018年9月21日(金)19:00開演

        22日(土)15:00開演

場所:ロームシアター京都

チケット:一般6,500円、ユースチケット(25歳以下)4,000円

問合せ:ロームシアター京都チケットカウンター TEL.075-746-3201                   

              https://rohmtheatrekyoto.jp/lp/lorraine/

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