愛知県芸術劇場 2021年度ラインアップ

地元で愛される愛知県芸術劇場の自主事業のラインアップが発表されました。その内容は勅使川原三郎氏のダンス作品『風の又三郎』をはじめ、ロシアのバレリーナ、ナタリア・オシポワさんの来日公演、イスラエルのバットシェバ舞踊団の新作上演、ファミリー向けにはダンスと演劇のコラボレーション企画『えんどうまめとおひめさま』が予定されています。同劇場は感染症拡大防止の対策を講じながら、新しい生活様式の中で舞台公演の場を提供します。

 勅使川原三郎氏 ©Hiroshi Noguchi(Flowers)

 2021年7月24日、25日には勅使川原氏が同劇場の芸術監督を務めるようになって初めて構成・演出・振付を試みる『風の又三郎』が予定されています。こちらはオーディションで選ばれた東海圏にゆかりのあるダンサーが出演します。バレエファンには待ち遠しい、英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル、ナタリア・オシポワさんの来日公演は9月10日と11日。上演作品の『Two Feet』はピナ・バウシュのヴッパタール舞踊団で活躍したタンカードさんが演出・振付を担当し、オシポワさんは伝説のバレリーナの生涯を踊ります。作品は2019年3月のアデレード・フェスティバルで上演され、大変大きな反響を呼びました。

『Two Feet』©Régis Lansac

 

 2022年1月にはイスラエルのバットシェバ舞踊団の公演が大ホールにて予定されており、ガガメソッドを考案したオハッド・ナハリン氏の新作が上演されます。ノルウェーのダンスカンパニーによるアンデルセン童話を下敷きにしたファミリー向けプログラム『えんどうまめとおひめさま』は7月27日(火)、28日(水)にお目見えです。

『えんどうまめとおひめさま』


 同劇場が独自に提案する先駆的、実験的なプログラム「ミニセレ」では、10月1日(金)~3日(日)までトライアド・ダンス・プロジェクトとして、安藤洋子さん、酒井はなさん、中村恩恵さんらが出演する『ダンスの系譜学』が予定されており、旧作から新作までのプログラムを通りしてダンスの歴史を紐解きます。

 海外からの来日公演も多く予定されている来シーズン。新型コロナウィルスが猛威を振るうこの状況が今より落ち落ち着くことを心から願いたいものです。


【お問合せ】

愛知県芸術劇場

URL: https://www-stage.aac.pref.aichi.jp/

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