【展示会案内】バレエ・リュスと美術家たち 薄井憲二バレエ・コレクション特別展

20世紀初頭、フランスでセンセーショナルなバレエ・ブームを起こし伝説を作った画期的なバレエ団「バレエ・リュス(フランス語で『ロシアのバレエ団』という意味」。バレエ芸術に革新をもたらし、新たな道を築いたバレエ・リュスに焦点を当てた特別展示会が、兵庫県、尼崎市総合文化センターにて11月21日から始まります。

展覧会チラシ

図版部分はロベルト・モンテネグロ作品『ペトルーシュカ』/限定書籍『ワツラフ・ニジンスキー:黒・白・金で彩られた作品の芸術的解釈』イギリス1913年


 ロシア人の興行主、セルゲイ・ディアギレフが率いるバレエ・リュスは1909年5月19日、シャトレ―劇場にて『ポロヴェッツ人の踊り』(振付:フォーキン、音楽:ボロディン)、『アルミ―ドの館』(振付:フォーキン、音楽:チェレプニーン、美術:ブノワ)、『饗宴』(振付:フォーキン、音楽:ロシア音楽のメドレー、美術:ブノワ、バクスト他)の三作品を上演し、驚異的な大成功を収めました。これにより、世界的なバレエ・ブームが巻き起こりニジンスキー、パブロワといった今日まで語り継がれる奇跡のダンサーを生み出しました。ストラヴィンスキー、ドビュッシーといった著名な音楽家、ピカソ、ローランサン、シャネル、デ・キリコといった美術家とバレエのコラボレーションの影響は計り知れないほど大きな広がりをみせ、今日においても様々な芸術家や研究家達たちに刺激を与え続けています。

ジョルジュ・バルビエ 

『ル・カルナヴァル』より「ピエロとコロンビーヌとアルルカン」/限定書籍『タマラ・カルサヴィナ』フランス1914年(図版提供:兵庫県立芸術文化センター所蔵 薄井憲二バレエ・コレクション)


レオン・バクスト

『牧神の午後』を踊るワツラフ・ニジンスキーのための衣装デザイン/『バレエ・リュス公式プログラム』フランス:パリ・シャトレ座1912年(図版提供:兵庫県立芸術文化センター所蔵 薄井憲二バレエ・コレクション)



 特別展示会は第4代目日本バレエ協会会長で、ヴァルナ国際バレエコンクールやモスクワ国際バレエコンクールといった世界的なコンクールで審査員を務めた故薄井憲二氏の、「薄井憲二バレエ・コレクション」より選定された美術品が展示されます。生前は海外で過ごすことも多く、世界各国の著名なバレエ関係者とも親交が深かった薄井氏。個人所蔵のものとしては世界有数の規模を誇る「薄井憲二バレエ・コレクション」の貴重な美術品展示を、ぜひお見逃しなく。

 

薄井憲二バレエ・コレクション公式サイト:http://www1.gcenter-hyogo.jp/ballet/index.html

 ※特別展「バレエ・リュスと美術家たち」の会場は尼崎市総合文化センターにて開催です。

  常設展とは会場が異なります。

マリー・ローランサン

『牝鹿』衣装デザイン・舞台美術/限定書籍『セルゲイ・ディアギレフ劇場《牝鹿》』

フランス1924年(図版提供:兵庫県立芸術文化センター所蔵 薄井憲二バレエ・コレクション)


展示会の詳細

【日程】

2020年11月21日(土)~12月13日(日)

【会場】

尼崎市総合文化センター 美術ホール5階

※阪神尼崎駅より徒歩5分

【開催時間】

10:00~17:00(入館は16:30)火曜日休館

※11月27日(金)、28日(土)は夜間開館のため、20:00まで観覧できます。

(入館は19:30まで)

【入場料】

一般500円

シニア(65歳以上)400円

大学生400円

高校生以下は無料

【主催】

公益財団法人尼崎市文化振興財団

【問い合わせ】

尼崎市総合文化センター 

電話:06-6487-0806

URL: https://www.archaic.or.jp/event/gallery/detail.php?id=408

企画展のチラシ(pdf)

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