【公演案内】『リーズの結婚』カンパニーでこぼこ

新型コロナウィルスの影響が広がり芸術団体の活動が制限されるなか、兵庫県宝塚市に活動の拠点を置くバレエカンパニー「カンパニーでこぼこ」は8月22日に大阪府伊丹市にて第18回定期公演バレエ『リーズの結婚』の上演を予定している。客席の数を制限しての公演ではあるが、生の芸術に触れたいバレエファンには朗報だ。


企画は4月中旬に予定していたものの、3月下旬に会場から閉館要請を受け、公演が延期となった。その後、作品を短縮し動画配信サイトを使用しライブ配信を計画したが、緊急事態宣言が発令されそれもかなわなかった。外出もままならない状況のなかダンサー達は自身に出来ることをしながら、バレエ団の活動再開を心待ちにしていた。

  新型コロナウィルス感染拡大防止のため発令されていた緊急事態宣言が5月25日に解け、6月19日からは越県移動の自粛も全面的に解除となった。だが劇場内、舞台上でもソーシャルディスタンスを取っての舞台公演の再開は依然、たくさんの課題を残している。多くの団体や音楽事務所が「採算が合わない」、「感染拡大にならないか不安だ」といった理由から宣言が解除された今でも、公演の延期や中止を決定している。このような状況下での公演であるが、主催者である脇塚力の想いは熱い。

 『リーズの結婚』(『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』とも呼ばれる)はバレエ作品の中でも歴史が古く、初演は1789年のフランス。作品は改訂が重ねられ、現在は英国ロイヤル・バレエ団が上演を続けるアシュトン版が有名である。人情味のある活き活きとした庶民目線で人物が描かれる作品であるが、日本では全幕上演の機会が多くない。カンパニーでこぼこでは上演にあたり、演出・振付・出演までこなす脇塚は、原版を基調に作品に独自の解釈を取り入れ、母子の普遍的な愛情を描き出す演出を試みたという。

 出演は関西を中心に活動している中山恵美子、岡田倖奈、クリスタップス・リンティンシュ、郷原信裕ら。そして第47回ローザンヌ国際バレエコンクールの入賞者である脇塚優やゲストダンサーも出演する。この度は1200席の客席を600席限定にて昼夜2回公演をする予定。良い席はお早めに。


【公演詳細】

公演名:第18回定期公演『リーズの結婚』

日程:2020年8月22日(土)

開演:マチネ12:30、ソワレ17:00

会場:東リいたみホール


【チケットについて】

SS席7500円~A席5000円(当日は500円up)

ユースチケット3000円(22歳以下の観客に各回とも前売り30名限定で販売) 

※7月1日より発売。


【チケットの取り扱い】

大阪アーティスト協会

TEL:050-5510-9645

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